最近よくTwitterに書いていたことをメモ。
HUAWEI製の端末でブートローダーをアンロックし、カスタムROMをインストールするなどを行う場合は、専用のHUAWEIサイト内で手続きを行う必要がありましたが、HUAWEIは2018年5月にこれの提供を終了しました。
Huawei will stop providing bootloader unlocking for all new devices
https://www.xda-developers.com/huawei-stop-providing-bootloader-unlock-codes/
これにより全HUAWEI製端末でブートローダーのアンロックは不可となり、DC-Unlockerのようなサードパーティの有償アンロックサービスに頼るしかなくなりましたが、これも特定の低いバージョンのOSのみをサポートするなど完全対応とはいきませんでした。
しかし、Andrew Smirnoff氏によって開発された「PotatoNV」を使うことで、一部のKirin CPU搭載端末(Kirin 659/950/960)において、OSのバージョンなども関係なくブートローダーのアンロックを行えるようになりました。
それらのCPUを搭載した主な端末には「P20 lite」「Honor 9」「Mate 9」などの過去に人気だったものもあり、これらは中古で1万円以下で流通しており入手性もきわめてよいです。特にKirin 960はAntutuベンチマークで約20万点と、現在でも十分に使える性能を持っています。低コストでスマートフォンを複数台所持したい人にはおすすめです。
今回はPotatoNVを使用してBLU(ブートローダーアンロック)を行い、Android 11をインストールするまでの手順を書いておきます。
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主な搭載端末:
- Honor 9 (Kirin 960)
- Huawei Mate 9 (Kirin 960)
- Huawei Mate 9 Pro (Kirin 960)
- Huawei MediaPad M5 lite (Kirin 659)
- Huawei MediaPad M5 (Kirin 960)
- Huawei MediaPad T5 (Kirin 659)
- Huawei P10 (Kirin 960)
- Huawei P20 lite (Kirin 659)
今回は中古で入手したKirin 960を搭載したHonor 9(7000円)を使います。
- PotatoNVをダウンロード、ドライバをインストール
- 端末の電源をオフにし、本体下部をヒートガンやドライヤーであたため、カバーを外す(分解キットがあるとよい)
- パソコンにUSBケーブルを挿し、「テストポイント」モードに入るための部分と金属部分をピンセットなどでショートさせながら端末と接続
テストポイントモードに入る部分は端末によって違うので「honor9 testpoint」などで画像検索して見つける。 - デバイスマネージャで「HUAWEI USB COM」が表示されるのを確認
- PotatoNVを起動し、CPUを選択、「Start」でアンロックを開始
- 成功したら成功

あとはこの記事で書いているように、PhhussonのAOSPのGSI ROMなどを fastboot flash system [system.img] で焼き、ストックのリカバリモードでファクトリーリセットを行って完了です。
GeekBenchのベンチマーク結果:
ほいよ
これ、中古7000円で作ったアチアチCPU端末ね
店で高い金出すことはないんだよ pic.twitter.com/vBy66kpu3I— 𝐂𝐡𝐞𝐞𝐧𝐚 🕵 (@cheenanet) March 28, 2021
Google Pixel 3aより少し高性能という程度。
すき
ブログ更新お疲れ様です。
Ministory of solutionsがkirin980や970のブートローダーアンロックに対応しているらしいです。
ソフトウェアテストポイントを使うらしいのですが、その辺りのやり方が気になってます。
ぜひブログでご紹介して欲しいところです。
MoSだとKirin上位端末でもアンロックできるんですね。前に依頼したときはテストポイント使わずダウングレードでアンロックという感じで、やり方学べたらいいですけど高度すぎて無理でした。
漫画バンクのサーバーが東京にあるみたいな話がTwitter上に流れてきたんですけど実際どうなんですかね
すこ
できたぶー
firewall.sh
https://pastebin.com/raw/XBAKPPJe