Tailsを導入した後にやっておきたいこと

Tails」は、利用者のプライバシーを重視して設計された、LinuxをベースのOSです。
Tailsは使用後に履歴を全消去するため、コンピューターに痕跡を残すことなく作業が行えます。また、インターネットの接続はすべてTorによって発信元の匿名化がなされ、Torを経由しない通信は完全にシャットアウトされるため、かのエドワード・スノーデンからも匿名性の高いOSとして評価されています。
Tailsのインストール方法についてはここでは割愛します。最近は日本語の解説記事も増えてきて、日本での認知度も増えてきたのだなと感じています。

本題に入りますが、この記事ではTailsを導入が完了した後にTailsをより使いやすくするためのいくつかの方法を解説していきます。しかし、本当のことを言うとTailsはなるべくカスタマイズせずに使うべきです。TailsというOSの特性上、ありのままで使うことが一番リスクも少ない利用方法だと思います。
この記事ではなるべくシステム自体をいじらずにカスタマイズしていく方法を解説していきますが、内容をよく理解したうえで実行するようにしてください。

Persistent volumeを設定する

Persistent volume(永続的なボリューム)は、Tailsに設定やその他のデータを保存するために必要なものですが、これには非常に大きなリスクが伴います。
このボリュームはパスワードで暗号化されますが、パスワードで暗号化されているボリュームでも、その復号化が完璧とは限りません。
私はやっていませんが、VeraCryptなどのソフトウェアなどを使い二重に暗号化するなどの方法である程度は安全性が増すかもしれません。
Persistent volumeはメニューの「アプリケーション」→「Tails」→「Configure persistent volume」から設定できます。
(※「Tails Installer」からインストールせず、isoから直接焼いたメディアでは作成できません)

日本語フォントをインストールする

(※永続的ボリュームの設定および「APTパッケージの保存」が必須)
しばらくTailsを利用してお気づきの方も多いと思いますが、Tailsにはまともな日本語フォントがインストールされておらず、Firefoxを除いて日本語の表示は酷いことになっています。この問題を解決するため、日本語フォントを新たにインストールします。

sudo apt install fonts-noto-cjk

その後、 /live/persistence/TailsData_unlocked/live-additional-software.conf に以下のように書き込みます。

fonts-noto-cjk

これで次回の起動時にフォントがきれいに表示されます。Takaoフォントなど別のフォントでも変更できますが、Takaoフォントの場合太さの問題からか一部のフォントはそのままになってしまうので、個人的にはNotoをおすすめします。

torrcを編集する

長くなったので、別の記事で紹介します。

Mozcを使う

Tailsには標準でAnthyというIMEがインストールされていますが、Anthyの変換機能は割とひどいのでMozcを使ってみたくなりました。だが一筋縄ではいかず成功するまで大変だった…
まず ibus-mozc と mozc-utils-gui をインストールします。

sudo apt install ibus-mozc mozc-utils-gui

インストール後、以下のコマンドを実行します。

ibus restart
export GTK_IM_MODULE=ibus
gsettings set org.gnome.desktop.input-sources sources "[('ibus', 'mozc-jp'), ('xkb', 'jp')]"
sleep 1
ibus engine mozc-jp

※全部コピペして一気に実行するか、シェルスクリプトとして実行するようにしてください。 ibus restart するとキーボードが反応しなくなって次のコマンドが打てなくなってしまうからです。
sleep 1 を入れているのはこれで一呼吸置かないと(?)エラーが出てしまうので入れています。
これで成功しなかったらすいません。ちなみにたまに失敗します。もっといい方法があれば教えてください。
なお、 /live/persistence/TailsData_unlocked/live-additional-software.conf と /live/persistence/TailsData_unlocked/dotfiles/.config/autostart/mozc.desktop に以下のように書き込むことで、起動時に自動的にMozcを利用できます。

/live/persistence/TailsData_unlocked/live-additional-software.conf
ibus-mozc
mozc-utils-gui

/live/persistence/TailsData_unlocked/dotfiles/.config/autostart
[Desktop Entry]
Encoding=UTF-8
Name=amnesia
Exec=bash /home/amnesia/Persistent/mozc.sh
Type=Application

/home/amnesia/Persistent/mozc.sh
#!/bin/bash
ibus restart
export GTK_IM_MODULE=ibus
gsettings set org.gnome.desktop.input-sources sources "[('ibus', 'mozc-jp'), ('xkb', 'jp')]"
sleep 1
ibus engine mozc-jp

hostnameを変更する

必要に応じて変更してください。
sudo hostnamectl set-hostname localhost

その他

最後に、私がTailsの起動時に実行しているスクリプトを書いて終わります。
これらもすべて自動起動するプログラムに書いておけば便利です。

gnome-terminalの背景を黒に、文字を白に
gsettings set org.gnome.Terminal.Legacy.Profile:/org/gnome/terminal/legacy/profiles:/:b1dcc9dd-5262-4d8d-a863-c897e6d979b9/ use-theme-colors false
gsettings set org.gnome.Terminal.Legacy.Profile:/org/gnome/terminal/legacy/profiles:/:b1dcc9dd-5262-4d8d-a863-c897e6d979b9/ background-color '#000'
gsettings set org.gnome.Terminal.Legacy.Profile:/org/gnome/terminal/legacy/profiles:/:b1dcc9dd-5262-4d8d-a863-c897e6d979b9/ foreground-color '#fff'

Nautilusのソート順を種類順に
gsettings set org.gnome.nautilus.preferences default-sort-order 'type'

壁紙を変更
gsettings set org.gnome.desktop.background picture-uri '/home/amnesia/Persistent/wallpaper.png'

以下のようになります❤

geditのフォントとテーマの変更
gsettings set org.gnome.gedit.preferences.editor use-default-font false
gsettings set org.gnome.gedit.preferences.editor editor-font 'Liberation Mono 12'
gsettings set org.gnome.gedit.preferences.editor scheme 'oblivion'

お疲れ様でした。

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“Tailsを導入した後にやっておきたいこと” への6件の返信

  1. Persistent volumeにインストールしたソフトウェアはSOCKSプロキシの設定をしなくても自動的にTor経由で通信をしてくれるんですか?

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